【コラム】「社員に、外壁打診調査士資格を取らせたい」の意味

前コラムの続きです。

 

9月に開催された講座では、会社の代表者の方に勧められ、
外壁打診調査士資格を取得された方が何人かいらっしゃいました。

その方達は、打診調査についてはベテランの域に達しており、
講座のうち、技術面に関しては既知の内容も多かったはずです。

今回の受講により、建築法規や建築構造の内容も踏まえて、総合的に
打診調査の知識を深めて頂いたのですが、上司のすすめがあったとは
いえ、既に知っていることを改めて外部の講座で学ぶことに、抵抗も
あったと思うのです。

彼らの上司の方に、なぜ、部下に外壁打診調査士の受講を
すすめたのか、理由を聞いてみました。
彼は、こう答えてくれました。

 

「うちの社員に、誇りを持って打診調査に取り組んで欲しい。

意義ある仕事をしているんだ、という自覚を持たせたいのです」

 

それを聞いて、当協会の活動目的が、打診調査業務の技術研鑽だけ
でなく、打診調査の価値を広めることにもあったことを、私自身が
改めて実感したのです。

 

技術者には、自分に出来ることは「当たり前のこと」で、さほど
大きな価値がない、と考える傾向があります。

そんな考えに囚われて仕事をしていると、技術面でも報酬面でも、
プライドを感じながら仕事に臨めず、モチベーションが
上がらなくなってしまいます。

 

外壁打診調査も、都市の安全を守る大切な仕事であるにも関わらず、
調査の技能を有する技術者たちが、自分の技術の価値を過小評価
しかねないような状況が、長く続いていました。

建築物の改修工事業者の中には、打診調査は改修工事に付随する
無料のサービスと位置づけている会社もありますからね。

 

しかし建築基準法の12条で、10年に1回、外壁の全面調査が
求められている現在、その考えには無理が生じています。

10年毎、打診調査のたびにお客さんに、改修工事を勧めるわけには
いきません。無理な営業をするとお客さんの信頼を失い、取引先が
離れてしまいます。

ですから、外壁打診調査は有料のサービスとして行い、調査の
技術者は、プライドと責任感を持って調査に臨むべきなのです。

 

外壁打診調査士認定講座は、外壁打診調査の分野に特化しており、
法体系、構造的な知識、調査業務の円滑化について一括して
体系的に学べる、日本で唯一の資格講座です。

有資格者の方には、街の安全を守る存在としての自負心を持って
活躍して頂きたいと考えております。

2016-11-01 | Posted in News&Columns, ブログ, 新着情報

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