2015-04
切羽詰まってからでは遅い?
協会理事の和田です。
私は一級建築士として住宅やマンションの設計をしております。事務所は
横浜ですが、数年前、近所の分譲マンションが大規模修繕の時期を迎えました。
関連業種なので、所有者から管理組合の集まりに参加するよう要請され、
修繕までの一部始終を目の当たりにしました。
不足気味の予算の使い方に色んな意見が集まり、話はなかなかまとまらず、
何年もの時間を要しました。
根拠はないものの説得力がなぜかあったのが、以下の居住者さんの意見です。
「ウチのマンションはキレイだし、まだまだ大丈夫」
→見た目よりも、見えない痛みがヤバイのに・・・
「工事中に監督も『このマンションはしっかり工事しているから大丈夫ですよ』
って言ってたから平気なんですよ」
→そりゃ、監督もそう言うしかないでしょう・・・
確かに、そのマンションは交通量の多い場所の割に、外観がキレイでしたが。
すったもんだが続いて嫌気が差してきた頃、ある日「大規模修繕工事計画推進」
で全員一致となる、きっかけとなる事件がありました。
「外壁のタイル剥落」事件です。
居住者の皆さんがよく通る、非常にわかりやすいところに、2枚のタイルが
落ちて割れていました。
「さすがにこれは危ない」と理事会の意見がまとまり、長年の懸案だった
大規模修繕が実現したのです。
いいタイミングでタイルが剥がれたことで、めでたく修繕話が進んだ、
と思ってしまいがちですが、これは、危機感を抱くのが遅すぎた、
と見るべきでしょう。
居住者や、通行人の上に落ちていたら、軽症では済まされません。
人を傷つけるだけでなく、補償問題にもなります。
企業や公共の建物であったなら、企業や自治体のイメージを大きく損ないます。
先日の札幌での看板落下事件では、企業トップが記者会見を開いて
公式に謝罪しましたが、一時的にせよイメージダウンは避けられません。
これまで、当協会の外壁打診調査事業者、打診調査士は多くの建物を調査して
いますが、驚くほど多くの「不適」箇所が各建物から指摘されています。
特に、竣工後、外壁修繕等から10年経過した建物は、
建物のどの部分からタイルや外壁が落下しても、おかしくない状態
であると言えます。
「切羽詰まってから、修繕しよう」には、多くのリスクが潜んでいます。
特に危険な箇所には「部分補修」という手段もありますので、
「建物の経年劣化」に思い当たる節のある方、まずは外壁打診調査を
受けてみてはいかがでしょうか。
当協会の事業者、調査士なら、足場をかけるケースよりも格段に安価で
調査をすることが可能です。
5月23日 外壁打診事業セミナーin大阪 開催決定!
大阪にて「ロープブランコによる外壁打診事業セミナー」の
開催が決定しました!
2015年5月23日(土)
① 13:30~15:30(定員15名)
② 18:15~20:15(定員15名)
(同内容のセミナーを2回開催いたしますので、
ご都合の合う時間をお選びください)
詳細はセミナーのコーナーをご覧ください。
ご縁のある方の参加を、心よりお待ちしております。
【セミナー】ロープブランコによる外壁打診事業セミナーin大阪
外壁打診調査協会の代表理事、吉川と申します。
この度は、当協会主催のセミナーに興味を持って下さり、
誠にありがとうございます。
セミナーの概要をお伝えする前に、外壁打診調査事業の現状について
簡単にご説明します(説明不要の方はセミナー概要にジャンプ)。
(セミナー開催日時にジャンプ)
■ 東京にて急拡大中の、外壁打診調査事業
平成20年に見直され改正された、建築基準法第12条1項では、
一定規模の特殊建築物に対し、
「3年に1回、建物や損傷や腐食に関して定期報告すること」
そして
「10年に1回、外壁を全面打診等により調査すること」
が、求められています。
つまり、「10年に一度は、建物の外壁を全面打診調査しなさい」
と法律が定めているのです。
「そんな法律知らない」「そんなの聞いたことがない」と思った方、
国土交通省のページ(PDF)にて概要を閲覧することが出来ます。
※上図は、国土交通省の資料からの抜粋です
法改正から7年が経過した現在、外壁打診調査事業が関東エリアで伸びています。
改正当初は猶予措置もあったのですが、その効果も切れたためと考えられます。
既に当協会で認定した外壁打診調査認定事業者、外壁打診調査士が奮闘し、
活躍の場を広げている状況です。
■ 関西では、どうなのでしょう
定期報告の対象となる特殊建築物は、自治体により異なります。
全国的に見て、東京都は対象建物が多い自治体といえます。
この点について、関西の現状はどうなのでしょうか。
京都市・大阪市・神戸市などの自治体では、多くの建物が定期報告の対象と
なっています。対象建物の規模や用途を、東京と同等または、東京以上に
広範囲で指定している自治体もあるくらいです。
ですから、外壁打診調査事業の需要は、関西でも多く見込まれているのです。
■ 外壁打診調査のイメージを変える「ロープブランコ工法」
つい最近まで、外壁打診調査と言えば足場を設置して施工する工法が一般的でした。
足場コストが嵩むため、必要は感じつつもコスト面で躊躇する人が多いようです。
それに対し、足場を使用しないロープブランコによる外壁打診調査事業は、
他の外壁調査手法と比べ、コスト面と正確さ、そしてスピードで優位にあります。
しかし、「ロープブランコ工法」は圧倒的な優位性をもっているにも関わらず、
ビルメン業界と一部の建設業界で知られているのみで、一般にはまだ、
あまり知られていません。
■ 多発する外壁落下事故、世間の関心高まる
ただし、その状況も変化しつつあります。
今年2月に発生した、東京・新宿の外壁落下事故がテレビで大きく報道されました。
外壁や看板落下事故の危険性がNHK「クローズアップ現代」で取り上げられました。
外壁調査の必要性や維持管理について、世間の認識が高まりつつあるのです。
世間の声に応じて、各自治体も対応に追われています。
7年前に改正された法律も、さらに改正・強化されることが決まっています。
ここまでの文章を読み、どう感じましたか?
ビジネスチャンスかもしれない、と思って頂けましたでしょうか。
今回のセミナーでは、参加者の皆さんに外壁打診調査事業を詳しく知って頂けるよう、
次のような内容をお伝えする予定です。
・外壁打診調査事業の概要
・外壁打診調査事業が伸びる理由
・その他の「外壁調査」手法との比較
・建築基準法第12条の内容解説
・関東圏における当事業の現状と、関西圏での展望
・外壁打診調査事業者、外壁打診調査士の認定制度について
そして、外壁打診調査協会の役割と、協会の提供する価値についても説明します。
当協会が、打診事業を効率的に回転させ高い利益率を得るために独自開発したツール、
「打診結果報告ソフトウェア」についても、ご紹介させて頂きます。
「ロープブランコ」という、ビルメン業界の持つ特殊技能は、業界の大きな資産です。
その「資産」の有効活用先を検討する、という視点で、当セミナーにご参加頂ければと
思っております。
意欲あふれる方の参加を、協会スタッフ一同お待ちしております。
なお、このセミナーは、窓清掃業務または、ビルメンテナンス業務に従事されている
企業様、事業者様向けの内容となっております。
今回、建設業・建築設計業の方は対象としておりませんのでご了承下さい。
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■ セミナー日程と会場・受講料
【日時】
2015年5月23日(土) 13:30~15:30(定員15名)
2015年5月23日(土) 18:15~20:15(定員15名)
【会場】
13:30の回 大阪市北区南森町の会議室
18:15の回 大阪市中央区北浜東の会議室
(詳細はお申込みのあった方にお知らせします)
セミナー受講料:1名 3,000円(税込)
支払方法:銀行振込
(お申込後、振込先をご連絡いたします)
上記のセミナー申込みの受付は、終了致しました。
お申込み頂き、ありがとうございました。
大岡山は桜が満開です
外壁打診調査協会のオフィスは、東京都目黒区の大岡山にあります。
大岡山には大学のキャンパスがあり、今週は構内の桜並木が
見事な花を咲かせています。
通勤の途中、所々で桜を鑑賞でき、得した気分になります。
その他、大岡山はイチョウ並木も多く、秋になると紅葉がきれいですが、
どうやらここのイチョウ、「雌木」の割合が多めのようでして、
歩いていると相当、におうんです。
視覚より嗅覚に訴えてくるので、イチョウに恨みはないですが、
あまりポジティブな印象がありません。
ところで最近、セミナーの予定や内容などについて、協会のほうへ
問い合わせを頂くことがあります。
現在、今期の予定を組んでいる最中ですが、お問い合わせフォームに
メールアドレス等を登録頂ければ、日程が決まり次第、ご連絡させて
頂きます。
このサイトも、近々リニューアルし、メルマガによる情報発信も
スタートする予定ですので、外壁打診調査に興味のある方は、時々
当ホームページをのぞきに来て下さい。